普段からお世話になっている年長者には、日頃の感謝を伝えたり、お中元やお歳暮を贈ったり、年始のあいさつに伺ったりしますよね。
ご先祖さまや故人へのお墓参りは、目上の人に、節目のあいさつに行くのと同じことなのです。
お墓参りに行ったとき、
などと疑問に思った経験はありませんか。
マナーを守らなければ他の方に迷惑がかかってしまったり、寺院や霊園のルールにも反したりすることにもなります。
そこでこの記事では、お墓参りの基本的なマナーを順を追って解説します。
Contents
お墓の掃除
まずはじめにお墓の前で合掌礼拝して、お墓お掃除を始めましょう。
周辺の雑草を取り除き、傷つけないように丁寧に墓石を洗いましょう。
漂白剤を使ったりお酒を降り注いだりするのは避けてください。
【掃除に必要な道具】
- 雑巾やタオル
- 軟らかいスポンジ
- 毛の柔らかいブラシ
- ゴミ袋
- バケツ
一般的なお掃除道具で大丈夫です。
特別な道具は必要ありませんので、100円均一などで一通り揃えておくと良いでしょう。
また、夏場であれば日焼け止めや帽子、飲み物の持参で熱中症対策も忘れずに。
虫よけスプレーもあると、蚊の対策にもなります。
冬場は冷たい水で手がかじかまないように、ゴム手袋があると安心です。
お花を供える
普段は造花、年に1〜2回のお墓参りの時だけ生花を供えるのがいいでしょう。
暑い時期は、花や葉の傷みが早いです。
枯れた葉を取り除き、茎も洗い流すことで長持ちします。
お墓に供える花は基本的には備える人の好みで構いませんが、以下で紹介している注意点はしっかりと抑えておきましょう。
【オススメの花】
お墓参りに限らず、死者への手向けの花が菊です。菊の花言葉は「高貴」「高潔」「高尚」などさまざまですが、花のもつ気高さがあり、邪気を払うといわれています。
菊は日本の皇室の紋でもあります。
長持ちし枯れてもあたりに散乱せず、片付けが簡単なことから、お墓参りに適しています。
【花を選ぶ時の注意点】
とげや毒性のある花や、においがきつい花は避けた方が良いでしょう。
自分の家ではない、ほかの人が墓守をされているお墓にお供えする際は、無難な花を選びましょう。
お供え物を供える
お墓参りでは、ご先祖さまや故人に対する供養としてお供え物を供えます。
宗派などによって違いがありますが、本質は「自分の命への感謝」です。
ご先祖様がひとりでも欠けていたら自分は存在していないわけですから、ご先祖さまの尊さが伝わってきます。
水鉢(墓石の中央のくぼみ部分)に水をはり、故人の好物や季節に合わせたものなどを供えましょう。
生前故人が好んでいた物を選ぶことで、より一層心のこもった供養になります。
お菓子や果物、飲み物などは半紙や懐紙を敷いて供えるのがマナーです。
半紙や懐紙を敷くことで、お供え物と墓石が直接触れるのを防ぐことができます。
【お供え物として避けるのが無難な食べ物】
五辛(にら、にんにく、ねぎ、らっきょう、はじかみ)
においや辛みの強い野菜は、お供え物にふさわしくないとされています。
古くから仏教で五辛を食べることは禁じられていました。
現代でも、その名残としてお供え物にはタブーとされています。
肉や魚
肉や魚は、「殺生」をイメージさせるものなのでお供え物にはふさわしくないとされています。
また、肉や魚は傷みやすいため、お供え物に適さないというのも原因の一つです。
感謝を込めて合掌
ご先祖さまや故人は、私たちにさまざまなことを残してくれました。
今の自分がいるのも、ご先祖さまや故人がいてこそです。
ですから、ご先祖さまや故人への感謝をこめて合掌しましょう。
複数人でお墓参りをする際の順番は、故人と縁の深い方から、もしくは年長者からです。
故人も気にかけていた方と初めにあいさつでき、安心されるでしょう。
また、関係性の強い年長者の方も、感謝を一番に伝えたいはずです。
お墓参りの最後には一礼をし、お線香やロウソクの火は息で消さず、手であおいで消しましょう。
後片付け
手桶やお参りの用具は元に戻し、花やお菓子、果物、飲み物のお供え物は置いたままにせず、
持ち帰りましょう。
【花】
お供えした花は、お墓に定期的に足を運び、片付けるのが基本です。
しかし、お墓が遠方にあり、忙しかったりすると定期的に来れないこともあるでしょう。
その場合は、お墓参りをした後そのまま持ち帰りましょう。
そのままにしておくと花が枯れたり、カラスや動物などに荒らされたりします。
できるだけ長く花を供えたい人は、枯れない造花を使用するという方法もあります。
お墓が汚れることもありませんし、お花の費用も抑えられます。
また、持ち帰った花は、ご先祖様にお供えしたものなので、「再利用してはいけない」といわれています。
持ち帰った花は、責任を持って処分しましょう。
【お供え物の処分や飲食について】
かつては、墓前のお供えは飢えている人への施しとされ、置いていくものとされていました。
しかし、お供え物をそのままにしておくとカラスや動物などに食べ荒らされたり、腐ったりすることから、現代では持ち帰るのが基本です。
また、缶などの錆びにより墓石を傷つける原因となることからも、やはりそのままにしないのが一般的です。
また、お供え物を墓前で食べるのも供養となり、お参り後はその場で食べると良いでしょう。
食べきれない場合は家に持ち帰りましょう。
いかがでしたでしょうか。
今回は、「お墓参りの守るべきマナー」について徹底解説しました。
ぜひお墓参りに行かれる際の参考にして、ご先祖様に感謝し、喜ばれるようなお墓参りにしてください。
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