高齢化社会・少子化・地方の過疎化などにより、お墓参りやお墓お掃除を行うことが困難な人々が業者に依頼するお墓参り代行業やお墓お掃除代行業の需要は高まりを見せています。
お墓掃除代行業として独立開業したい場合、個人で一から開業する方法もありますが、大手の企業とフランチャイズ契約をする方法もあります。
フランチャイズ契約のメリットとデメリットについて調べてみました。
お墓掃除代行の独立開業への道
お墓お掃除代行業者として独立開業を目指した場合、起業すること自体は難しくはありません。
特別な資格は不要、事務所を自宅の一室とすることも可能です。
極端な話、電話と掃除用具と車があれば仕事を始めることができます。
最近では自分の仕事紹介ページをインターネット上に載せることができるサービスも多く、費用も安価に使用することができます。
そうは言っても仕事として行う以上はお墓お掃除に関する基本的な知識やお墓お掃除の方法を身に着ける努力や、顧客獲得のための営業も必要となってきます。
自分一人でお墓お掃除の勉強から開業準備や営業までできるならば良いですが、ライバルとなる同業他社は大手から個人まで多く、お墓お掃除代行業として成功するには険しい道とも言えます。
お墓掃除代行のフランチャイズ契約のメリット
コンビニエンスストアやクリーニング店のように、お墓お掃除代行業もフランチャイズ契約を結ぶことによって、大手企業の加盟店として営業を行うことが可能です。
そもそもフランチャイズ契約とは
- フランチャイザー【本部】とフランチャイジー【加盟店】が契約を結ぶ
- フランチャイジーはフランチャイジーの持つ商標・商号・経営ノウハウなどを使用することが可能
- フランチャイザーは商標・商号・経営ノウハウなどを提供することにより、フランチャイジーからロイヤリティ（使用料）を受け取ることができる
簡単に説明すると、上記のような関係で成り立っています。
つまり、フランチャイズ契約を結べば、すでに成功しているお墓お掃除代行業者の商号を名乗ることが可能となり、知名度と信用度を最初から得ることができます。
更に本部から研修を受けることにより、お墓お掃除の手法から道具の提供、経営アドバイス、本部のホームページに店舗の紹介ページなどを掲載してもらうこともできます。
本部経由で顧客紹介も受けられる場合もあります。 このように、フランチャイズ契約によって業界未経験でも大きな後ろ盾を得られることは大きなメリットと言えます。
お墓掃除代行のフランチャイズ契約のデメリット
良いことばかりのようなフランチャイズ契約ですが、デメリットもあります。
まず、フランチャイズ契約では、毎月ロイヤリティを支払う必要があります。
ロイヤリティの支払い方式には大きく分けて定額制・歩合制・粗利分配方式などがありますが、いずれにせよ経営が苦しい時期にはロイヤリティの捻出が負担となることがあるかもしれません。
ロイヤリティが支払えなければ契約解除となりうるため、計画的な資金計画が必要となります。
更に、本部の名を名乗るからには顧客とのトラブルなどにより本部の評判にキズをつけるようなことがあれば、ペナルティや損害賠償が課される可能性もあります。
自分が損害を与える場合もあれば、他の加盟店の行動によって、結果的に全店舗の評判が落ち、売り上げに影響を与える場合もあります。
逆に、良い加盟店の行いが良い影響を行う場合もありますが、えてして悪い評判の方が広がりやすく、影響を受けやすいものです。
大手の名を使用することの意味を肝に銘じておきましょう。
フランチャイズ契約を結ぶ際には、個人で行う際の経営リスクを下げる反面、様々な点で自由度が下がることは覚悟が必要です。
お墓お掃除代行業者として開業する方法の一つとして、フランチャイズ契約は有効な手段ではありますが、契約前に契約内容を細部まで確認し、長い目で見て自分にとって個人経営とフランチャイズ契約のどちらが最善の開業方法か、十分な比較検討をして選択したいですね。
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