近年、お墓参りは無駄なのではないかという考えを持つ人が増えています。
この記事を読んでいる方は、少なからずそのような考えを持っているのではないでしょうか?
もしかしたら、「お墓参りは無駄」という考えを持っている自分が不謹慎なのではないかと思い、当記事の閲覧に至った方もいるかもしれません。
今回は、日本人のお墓に対する価値観の変化や、お墓を撤去・処分する「墓じまい」について解説します。
目次
- なぜお墓参りをするのか?
- なぜお墓参りを無駄だと考える人が増えているのか?
- 近年増加している「墓じまい」 墓じまいのメリット・デメリット
- まとめ
- なぜお墓参りをするのか?
お墓参りには、故人の冥福を祈るためであったり、魂を成仏・供養ご先祖様に感謝を伝えたりなどの理由で行います。
進学や就職や結婚など人生の大きなイベントの前後に、成就するようにお祈りをしたり、成就したという報告をしに行ったりする人もいるかもしれません。
お墓参りに行く頻度やタイミングには決まりがありませんが、お盆とお彼岸の時期にはお墓参りに行く機会が多いかと思います。
その理由は、お盆は「故人がこちらの世界に帰ってくる時期」、お彼岸は「こちらの世界(此岸)とあちらの世界(彼岸)が最も近付く時期」とされているので、お盆とお彼岸の時期にはお墓参りに行くことを推奨されています。
Contents
なぜお墓参りを無駄だと考える人が増えているのか?
お墓参りが無駄だと考える人が増えているのには、大きく分けて3つの理由があります。
金銭的問題
墓地の管理や清掃のために、年間数千円〜数万円程度の費用を払わなくてはなりません。
また、お墓お掃除やメンテナンスをお墓お掃除代行業者などに依頼する場合にはその分のお金も必要になります。
時間的問題
仕事や結婚などのライフスタイルの変化により遠方に引っ越した場合、お墓参りに行くのに時間がかかるため定期的にお墓参りをすることができないというケースもあります。
そこまで遠くはなくても、忙しい現代人にとって定期的にお墓参りに行くという行為はどうしても後回しになってしまうのかもしれません。
跡継ぎの問題
少子化や非婚化が進み、お墓を継ぐ人がいなくないという家庭が増えています。
また、生まれ育った場所とは違う場所に生活の拠点を移すことも珍しくありません。
日本国内に限らず海外に移住したり、国際結婚で違う宗教を信仰することになったりというケースもあります。
特定の宗教を信仰している人が少ない日本では、こういった問題に直面したときに「お墓参りは無駄」という考えに至るのは合理的で、ごく自然なことなのかもしれません。
また「お墓参り」と言うと両親や親しい知人ではなく、先祖代々のお墓参りに行くという人が多いのではないでしょうか?
自分が会ったことがない人のお墓に行くという行為が「無駄」と思う理由のひとつになっているのかもしれませんね。
近年増加している「墓じまい」
お墓参りは無駄だと考える人の増加に伴い、墓じまいという選択をする人も増えています。
「墓じまい」とは、その名の通りお墓を撤去・処分し、使用していた土地を管理者に返すことです。
物理的にお墓をなくすことで、前述したような金銭・時間・跡継ぎの問題は解消されます。
しかし、お墓自体は無くなってもお墓に収められていた遺骨は残っているので、「墓じまい」をした後に遺骨を供養する方法をご紹介します。
永代供養
寺院や霊園や納骨堂などに遺骨を移して、代わりに管理・供養を任せることです。
墓じまい後の遺骨の供養として、よく利用されている方法です。
手元供養
その名の通り、自分の手元に置いておくことです。 おしゃれな骨壷に入れて自宅で保管したり、遺骨の一部を指輪やペンダントなどに納めてアクセサリーにしたりして身につけることもできます。
散骨
細かく粉末状にした遺骨を海や山などに撒く方法です。
子や孫にお金や手をかけさせたくないという理由から、散骨を希望する人も増えているようです。
しかし散骨できる場所は条例などで決められているので、専門業者などに確認して行うようにしましょう。
墓じまいのメリット・デメリット
お墓参りが無駄だと感じている人にとっても、墓じまいを行うことは大きな決断になるかと思います。
墓じまいをすることによってどのようなメリット・デメリットがあるのかを理解して検討する必要があります。
メリット
お墓お掃除・管理やメンテナンスの必要がなくなる
お墓参りに行っていないという罪悪感から解放される 自分の子や孫にもお墓の心配をさせることがなくなる
デメリット
墓じまいを行う費用と時間がかかる 親族と意見が分かれる可能性がある 永代供養や散骨をした場合、遺骨は戻ってこない
まとめ
お墓参りを必要と考えるか、無駄と考えるかは人それぞれです。
宗教的な問題や個人の価値観によるものなので100%正解という答えはありません。 これからのお墓への向き合い方の参考にしていただければ幸いです。
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