ご家族のどなたかが亡くなり、お葬式の同日にすぐお墓に納骨される場合があれば、四十九日、一周忌など、法要の節目に納骨を行う場合もあります。
火葬の段階でお墓が建てられていないご家庭も少なからずいらっしゃいます。
納骨の時期に定めはなく、ご家族のお気持ちで決めることができます。
お墓に改めて納骨を行う際、納骨式などを行い、故人に深く縁のある方にも参列をご案内することがあります。
他に、お葬式に参列してくださった方やご事情があってお葬式に参列できなかった方などが、改めてお墓参りに行きたいと申し出てくださることもあります。
納骨式を行う際や、お墓の場所を知りたいとご希望の方に、案内状をお出しすると丁寧ですね。
お墓参りをしてくださる方に失礼なく、場所をわかりやすくご説明するためにはどのような案内状を作成すると良いでしょうか? 案内状に書くべき事柄や、案内状を作る際のルールをご紹介します。
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納骨式・お墓参りの案内状の書き方
ご家族がお亡くなりになった場合、一般的にご遺族は故人の関係する各方面へお通夜やお葬式の案内状をお出しします。
その際の案内状は葬儀会社が作成してくれる場合が多く、ご遺族は文章に目を通し、日時及び故人や喪主のお名前に間違いないか確認すればすぐに出してもらえます。
お葬式の式場となる場所の地図も葬儀会社が手配してくれるでしょう。
プロに作っていただいた案内状であれば文章の書き方にも間違いなく、安心して送付することができます。
しかし納骨式の際に自分で案内状を作らなければならなかった場合、どのような文章にすれば良いか困ってしまう方も多いと思います。
基本的な案内状の書き方について学びましょう。
納骨式の案内状を作成する際は往復ハガキを使用
お墓参りをしていただく方に墓地や霊園の場所をご案内する際、お会いする予定がなければいつお墓参りに来ていただくかなど、ご都合を教えていただく必要はないとは思います。
しかし納骨式ではお食事の準備をすることも多いため、席数やお食事の数を決める際に出欠席の確認が必要となります。
案内状は必ず往復ハガキでお送りし、受け取った方が出欠席のご返信に手間がかからないように気を付けましょう。
納骨式を行う際、案内状に必ず入れるべき項目
- 時候のご挨拶
- お葬式に来てくださった方に送る場合は、お葬式に参列いただいたことへの御礼
- 納骨式を行うことのご案内
- 納骨式を行う日程と場所
- 納骨式後に会食があれば、その旨ご案内
- 出欠席を教えていただく期日
- 締めのご挨拶
- 喪主の名前、住所など基本情報
お墓参りのご案内では③及び④の日程、⑤⑥の記載は不要です。
納骨式でもお墓参りのご案内でも、一番忘れずに記載すべき情報は墓地や霊園の場所です。
案内状の封筒に墓地や霊園の地図も同封しておくと良いでしょう。
地図は納骨式を行う会場に伺えばパンフレットや案内専用の地図を出してもらえると思います。
会場で準備していただけない場合は、インターネット上の地図を印刷して同封しましょう。来てくださる方が迷うことのないよう、わかりやすい案内を心がけましょう。
納骨式においては日程も最重要記載項目となりますので、④の内容に間違いがないよう気を付けてください。
①の時候の挨拶は、案内状をお出しする時期によって異なります。
インターネットで【時候の挨拶】を検索すると様々な例文が出てくると思いますので、春夏秋冬それぞれ季節に適した文章を使うようにしてください。
案内状の基本ルール
案内状には独特のルールがあります。
意外と知らない案内状の約束事についてもご紹介します。
句読点を使用せず、句読点が来るべき場所は空白にする
日本で句読点が使用され始めたのは明治時代以降であり、それ以前の文章で句読点を使用する習慣がなかったため、その名残と言われています。
文章に句読点をつけることによって、読み手を「文章の区切りがわからない」方と扱うことに繋がると思われていたようで、句読点を使用しないことが相手への敬意と繋がっていたそうです。
現代でそんな風に感じる方は少ないと思いますが、ご年配の方はご存じかもしれませんし、改まった礼状では昔からのルールを守って作成した方が無難ですね。
行頭は一字下げをしない
これも句読点と同様、昔からの習慣と言われています。
故人のお名前の前には、施主から見ての続柄を記す
例:亡父 ○○(故人のお名前)/亡長男 ○○(故人のお名前)
年月日には西暦ではなく年号を使用する
納骨式などの案内状は縦書きの場合が多いので、数字は漢数字を使用するのが一般的ですね。
これ以外にも、色々と細かいルールがあります。
ご不安に思う方は案内状を作成する際にお寺さんや葬儀会社に相談してみても良いかもしれませんね。
いずれにせよ、納骨式やお墓参りに足を運んでくださる方へ、感謝と尊敬の気持ちを忘れないようにしましょう。
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