犬や猫など、ペットも家族の一員です。
故人になついていて、大切にされていたペットをお墓参りに連れていきたいと考えるのは自然なことです。
しかし墓地や霊園はペットの同伴を許可しているのでしょうか?
お墓参りに犬や猫を連れていく前に……
故人が子供や孫のようにかわいがっていた犬や猫。
お墓に連れて行って一緒にお墓参りをすれば故人の供養に繋がると思いつく方も多いのではないでしょうか。
それは故人やペットへの思いやりに溢れたお考えであると思います。
しかし、多くの墓地や霊園では犬や猫を含めた動物の同伴を禁じていることが少なくありません。
なぜかというと、墓地や霊園には多くのお墓があり、お参りにいらっしゃる方もたくさんいます。
墓地や霊園はあなた達家族だけのものではなく、いわゆる公共の場にあたります。
もし隣のお墓にお参りに来られた方が犬や猫にアレルギーがあったり、苦手としていた場合、公園とは違って避けたり距離を置くことも難しいでしょう。
墓地や霊園へ行く際に最も重要なのは【墓地や霊園の規則を守る】ことです。
墓地や霊園に問い合わせ、犬や猫などのペットをお墓参りに同伴することが可能か聞いてみましょう。
もしそこで断られたら食い下がらず素直に諦めましょう。
かたくなになって墓地や霊園の管理側と揉めることを故人は喜ばれないと思います。
自分たちの利益だけに目を向けず、墓地や霊園、自分達以外のお墓、お墓参りに来られている方、周囲のことを考えて節度ある行動を取るようにしましょう。
お墓で犬や猫の同伴を禁じられる理由
- 墓地や霊園ではなぜ犬や猫などペットを連れていくことを禁じているところが多いのでしょうか?
- 先述したように、お墓参りに来られている全ての方が犬や猫を好きなわけではないから?
- 吠えたり鳴いたりすると他の方に迷惑をかけるから?
- 墓地や霊園の敷地に粗相をしてしまうかもしれないから?
- 犬や猫は動きに予測がつかず、手入れをした芝生や草花が荒らされてしまう可能性があるから?
上記全て十分禁止事項にあたる事情ではあります。
- しっかりリードを持って離さないようにすれば草花を荒らさない
- 動き回るのが迷惑ならばゲージに入れていけば良い
- うちの子はきちんとしつけているから粗相したり無駄吠えもしないから大丈夫
以上のように思われる方もいるでしょう。
しかし、そういった理由以外に宗教観によって禁じられていることもあります。
仏教では【輪廻転生】の死生観に基づいています。
生物は死後【六道(りくどう・ろくどう)】と呼ばれる六つの世界で生まれ変わりを繰り返しています。
【地獄・餓鬼(がき)】【畜生(ちくしょう)】【修羅(しゅら)】【人間(にんげん)】【天上】の世界からなっていて、全てが名にちなんだ苦しみの世界
六つの世界で何度も魂の修行をし、悟りを得られれば六道を脱することができ、その先の極楽浄土へたどりつけると考えられています。
動物や虫が生きる世界は【畜生道(ちくしょうどう)】と呼ばれています。
畜生道の生物は、弱肉強食の世界に欲望と本能の赴くままに生きており、いつも自分が襲われるかもしれない恐怖を抱えて生きなければいけないと言われています。
仏教において犬や猫、その他の動物や虫は人間よりも格下の生き物であると思われているのです。
墓地や霊園は人の魂が眠る神聖な場所です。
そこに畜生道の世界の生き物を入れることを良しとしない場所もあるということです。
動物愛護の精神から見ると、とても失礼で受け入れられない話かと思われますが、感情論は置いて、仏教ではそのような考えがあるということを理解しておいてください。
ペット同伴OKの霊園や墓地に連れて行く場合
最近では柔軟な考えの下、ペットと一緒に入れるお墓なども多く、お墓参りにおいても犬や猫などのペット同伴を許可している墓地や霊園もあるかもしれません。
しかし許可されているからと言って、ペットから目を離したり、自由に遊ばせたり、粗相をさせて良いわけではありません。
必ず
- リードやゲージなどで自分の近くから離れないようにすること
- 吠えたり鳴いたりしたら注意すること
- 粗相がないように事前にさせておくなど準備をしておくこと
以上のことを必ず守りましょう。
気持ち良いからと言ってお散歩気分で墓地や霊園を散策せず、お墓参りが終わったらすぐに墓地や霊園から退出することなど、必ずマナーを守ってお墓参りをしてください。
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