お墓参りに行くタイミングとは?意外と知らないお墓参りの作法とマナーを解説!
Contents
① お墓参りに行く最適なタイミングとその理由とは?
日本全国地域によって時期に多少の違いはあるものの、一般的に多くの方がお盆やお彼岸にお墓参りに行かれると思います。
しかしそれ以外で一年の間にお墓参りを行うべきタイミングなどはあるのでしょうか?
今回は仏教式のお墓参りに適している時期と、その理由について解説します。
お墓に眠る方々に関係する時期にお墓参りを行うと、ご家族やご親族が「あの人はこんな季節の時に亡くなった」など、故人に思いを巡らせます。
その「忘れない」気持ちが供養に繋がっていきます。
特に「祥月命日(しょうつきめいにち)」と呼ばれる一周忌を終えた後の【月】はお墓参りに適していると言われています。
つまり、5月1日に亡くなられた方の祥月命日は翌年以降の5月ということになります。
命日当日ではなく、月の間に行ければ良いと考えると、お墓参りに行くタイミングも取りやすいですね。
命日は一年に一日だけですが、「月命日」であれば毎月訪れます。例えば故人の亡くなった日が15日なのであれば「月命日は15日」となります。
月命日に合わせて毎月、亡くなった日にお参りすることも良いとされています。
命日にお墓参りを行う際に一周忌・三回忌・七回忌など、節目の年は法要を行うのが一般的です。
法要の際はお葬式の時より小規模となるとは思いますが、ご遺族は親族や親しかった知人などをご招待し、お坊さんをお呼びし、お経をあげていただきます。
法要の流れは地域や慣習によって異なるかと思いますが、多くの場合ご遺族や参列者はご葬儀の時同様となります。
- 服装にも気を付ける
- ご焼香や会食も行われる
以上のようにかしこまったお墓参りの機会になります。
しかし、そういった年忌法要の際も、必ず命日に行われるというわけではなく、命日に近い時期に家族やお坊さんのご都合の合う日程や、親族同士で日取りの合う土曜や日曜など、都合のつけられる日に行われることが多いでしょう。
お墓のある場所が管理されている寺院や霊園、墓地の開園時間や休みの日程を考慮する必要もあります。
年忌法要を行わない時期でなければ、命日であったとしても以下のようにお墓参りの手順で簡潔に済ませても問題はありません。
- 服装や形式にこだわることなく
- いつも通りお花やお線香
- お供え物をする
- 合掌する
そして、お墓参りの時期として有名な【お彼岸】についても解説します。
春と秋のお彼岸に浄土真宗に思いを馳せる日とされているのが「春と秋のお彼岸」です。
日本では全国的に春分の日を中心に前後3日間、秋分の日の前後3日間を含めて1週間は、菊の花を持ってお墓参りに行くのが習わしとされています。
春分の日と秋分の日は、「太陽が真東から昇り、真西に沈んでいく」と言われていてこの世とあの世が最も通じやすくなるとされています。
そこで先祖の供養の意味合いを込めて、お彼岸にお墓参りをする風習となりました。
このように、お墓参りに適していると思われるタイミングは一年中に度々ありますが、基本的にお墓参りには、どのようなタイミングでも行っても良いとされています。
ご先祖様や故人に関係のある時や場合でなくても、行きたい時にいつでもお墓参りに行っても構いません。
特に故郷を離れて都心部で暮らす人は、実家に帰るお盆や年末年始にお墓参りをすることも良いでしょう。
お墓参りをするタイミングは長期期間の休みを生かすのも一つですが、何よりお参りをする気持ちが大事だと言えるでしょう。
ただ一つ気を付けていただきたいのは、お墓のある寺院や霊園、墓地の開園日・開園時間を守ることです。
特に寺院や墓地などは常に門が開かれていて、いつでも入れるように思えるところもあります。しかしお墓参りの時間が決められているにもかかわらず、時間外だけど墓地に入れるから入った、思いついたから来た、というお墓参りはマナー違反です。絶対にしてはいけません。
② お墓参りに行く日が友引や仏滅だったら、日程を変更する?控えた方が良い時間帯はある?
お葬式においては友引を避けるのが一般的ではありますが、お墓参りをする日取りは、仏滅や友引であっても気にすることはないと言われています。
六曜と呼ばれている「先勝、友引、仏滅、先負、大安、赤口」なども気にする必要はありません。
お墓参りに行くべき時間帯にも決まりはありません。
先述した通り寺院や霊園、墓地の開園日・開園時間さえ守れば、行きたい日の行けるタイミングでお墓参りに向かいましょう。
ただ、お墓のお掃除をすること、お供え物をしたりお線香へ火をつけたりすることを考えると、悪天候の日は向いていません。 その他、お盆やお彼岸の混雑時に落ち着いてお墓参りができないのではと心配ならば、あえてそういった時期を避けても良いかもしれません。
墓地に照明が少なく、人目のつかないような場所であった場合、安全面から夕方以降のお参りは避けましょう。
③ 知っておくと役立つお墓参りのマナー
必ず守らなければならないマナーではありませんが、考慮しておくと良い点についても解説します。
お盆の先祖をお出迎えするには、午後3時から5時のあたりまでに行うと良いとさています。
また、お正月にお墓参りに行くようであれば神社への初詣とは別の日にした方が良いでしょう。
お正月以外でもお墓参りをした同日に初詣に行くことはNGとされていますので、注意しましょう。
また、「ついで参り」と言って「〇〇に行くからついでにお墓参りをしよう」ということはNGとされています。
しかし「お墓参りに行った後、ついでに買い物をして帰ろう」ということは許容の範囲内であるとされています。
今ではしきたりや習慣に縛られることなく、お墓参りはこの日にしなければならない、と言ったきっちりとした決まりはないようです。
もし家族の希望や高齢者の方がいるという特別な理由があるのであれば、お墓参りに行く人達の意見を合わせて行うことが良いでしょう。
お墓参りで一番大切なことは、タイミングやマナーよりも、ご先祖様や故人様のことを思い、日頃見守っていただいていることへの感謝や、ご供養の気持ちを持つことです。
お墓参りは祈りの場所、ご先祖様や故人に語りかけ、思い出を振り返ったり、自分の気持ちを語ったりと、自分を見つめ直す時間になります。
お墓を参ることはご先祖様や故人を悼むだけではなく、自分との対話の時間になるのです。
④ お墓参りのはしごはマナー違反?! お墓参りを1日に何度もして良い?
お墓参りのタイミングや時間帯について特に決まりのないことをわかっていただけたと思います。
しかし、お墓参りは一度に何度も、または何カ所にも行って良いのでしょうか?
1日にいくつものお墓にお参りに行くことは一見マナー違反のように感じるかもしれませ ん。
しかしこれについても特に問題はありません。
1日に複数のお墓を巡ることも、同じお墓に何度行くことも良いとされています。 先祖や故人を悼む気持ちは変わらないので、異なる墓にお参りすることはタブーとはされていません。
例えば、嫁ぎ先のお墓と実家の墓にお参りしようという目的があれば、それはいけないことではないのです。
お墓にお参りする時に、自分の都合の合う日程でいけると良いでしょう。
お墓については相続人である方であれば、定期的に墓石の状態をチェックしたり、敷地の様子を見に行ったりすることが大切です。
- 墓石の周りに雑草が生えてしまえば清掃をして、周りのお墓に迷惑をかけないようにする
- 墓石も長年使っていると苔や汚れがついてくるので定期的に清掃をして磨く
以上のような必要もありそうです。
お墓参りに行く際には、以下のような必需品も準備して行けると良いかと思います。
- お花やお線香
- 浄水
- 食べ物
- ろうそく
お墓参りではお墓をお掃除し、お花やお線香を供え、合掌すること。これが最低限のマナーにあたるかもしれません。
まとめ
多くの方はお墓参りに行く時期と考えると、お盆やお彼岸を意識されると思いますが、お墓参りへ行きたいと思ったタイミングに行くことこそが最適な時かもしれません。
お墓について考えることは、同時にご先祖様や故人のことも考えているということです。
思いついた時にお墓参りに向かうことができたら、お盆やお彼岸だからと義務的な気持ちでお墓参りに行く時よりも、心を込めてお墓に向かい、合掌することができそうですね。
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