一族の主体となる【本家】は、墓守をしていることが多く、お盆やお彼岸、その他法事などを取り仕切ることが少なくありません。
では【分家】がお墓参りを行うにあたって、【本家】と異なるしきたりや作法などはあるのでしょうか?
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【本家】【分家】制度
日本古来の『家』制度において、【本家】【分家】とはどういった意味なのでしょうか。
生まれた家を継承していき、一族の中心とされる家
本家に住んでいた者が別の場所で住まいを持ち、新たに築いた家庭
日本の多くの家庭では……
- 長男が本家を継ぎ、次男以降が分家となることが多い
- 女性は嫁いで姓が変わることが多い
そのため新たな家庭を築いた場合は夫側の【本家】か【分家】に属することとなります。
現代は昔ほどに本家や分家による区分を耳にすることが少なくなりました。
しかし先祖代々由緒正しき家柄の一族や、地方などは【本家】と【分家】の制度はいまだ根強く受け継がれています。
基本的に【本家】は一族における冠婚葬祭などの儀式をまとめると共に、時として【分家】の暮らしの援助なども行います。
【分家】は【本家】を尊重し、【本家】決まり事に従うことが常とされます。
お墓は基本的に本家が継承していくため、仏壇なども本家に置かれることとなります。
分家の人間が死後お墓に入れるかという問題は一族それぞれで異なりますが、基本的に分家は本家と別にお墓を持ち、そちらに入ることとなります。
【分家】のお墓参り
分家の人間が本家のお墓に入るかどうか不明なところではあります。
しかし分家だからとは言え、自分の先祖や親兄弟など、所縁の方々が眠るお墓にお墓参りに行くのは当然のことです。
分家だからと言って本家に遠慮してお墓参りを控える必要はありません。
ただ、お盆やお彼岸、法事などの仕切りは本家主体で行うことが慣習であれば、出しゃばらずに従うようにしましょう。
分家だからと言ってお墓参りに本家と異なる作法が決められているわけではありません。
分家の場合であっても、以下のように正しい作法でお墓参りを行いましょう。
- お花やお線香、故人が好きだったお供え物などを持参
- お墓を丁寧に拭き掃除
- 心をこめて合掌
故人を想う気持ちに本家も分家も関係ありません。
いつでも行きたいと思った時にお墓参りに向かえば良いと思います。
本家を尊重するために、お墓参りに行く際はその旨を伝えておく方がベストです。
そして、お墓参りに頻繁に行けないからと、お墓参り代行サービスやお墓掃除・お墓クリーニング業者に依頼したいと考えた際は、必ず本家の了承をもらいましょう。
お墓の管理を本家で行っているにも関わらず、突然見知らぬ業者がお墓参りやお墓掃除を行ったとなれば、本家としても不満があるかもしれません。
もし分家として墓石の劣化や汚れなど気が付く点があり、メンテナンスなどを必要と感じることがあった場合どうすれば良いのでしょうか。
それとなく本家に相談という形で話をし、本家が納得のうえで業者にお願いするようにしましょう。
昔からお墓は本家が管理するものとは言われているものの、様々な事情によりお墓の管理を負担に感じている本家もあるかもしれません。
今後も末永く引き継がれていくであろうお墓のことを、本家も分家も垣根なく手を取り合って相談しあいましょう。
そして互いに負担にならない程度に大切に守っていくことができれば、ご先祖様も喜ばれることでしょう。
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