【神道のお墓参り】仏教と神道の違い

 

日本には決められた宗教がないため、個人が自由に自分の信仰を決めることができます。

お葬式やお墓もそれぞれの宗教によって決められますが、日本の家庭では圧倒的に仏教の形式で行われることが多いです。

しかし、仏教以外のお墓へお墓参りに行くことになった場合、どのように行えば良いでしょうか。

今回は神道におけるお墓参りの仕方について紹介します。

 

 

 

日本の宗教

 

故人を弔う際に、仏教式のお葬式やお墓参りを思い浮かべる方が多いと思います。

しかし実は日本で一番多い人口が多い宗教は神道です。

 

  1. 神道
  2. 仏教
  3. キリスト教

 

日本における人口が多い宗教1位から3位は以上のようになっております。(2020年文化庁調査)

神道には決められた神様や開祖は存在せず、聖書や経典などもありません。

古より自然や祖先を大切に思い、万物のものに神が宿るという、いわゆる【八百万の神】の考えのもと、日本で生まれた日本独自の宗教です。

多くの決まりごとに縛られず、自由な考えのもとにある神道は、日本人の豊かな感性に合うものだったのでしょう。

しかし、神道の人口が多いにも関わらず、神式のお葬式に参加したことのある方は少ないのではないでしょうか?

これには江戸時代の寺請制度が影響していると言われています。

かつてキリスト教弾圧のために、各家庭は必ずどこかの寺の檀家にならなければならないと決められたこの制度により、現代でも仏教式のお葬式が主体となっていると考えられています。

更に、お寺ではお葬式が行われ、敷地内にお墓があるのに、神社ではお葬式が行われず、敷地内にお墓もないことを不思議に思われる方もいるかもしれません。

これは、神道において死が穢れであるという考えに基づいています。

 

喪が明けるまで神社の鳥居をくぐってはいけないと言われたことはありませんか?

神道では死は避けるべきものとされているのです。

 

一方仏教で、死は避けられぬ自然のものであり、受け入れるべきものごとであると考えられています。

人間は死ぬことによって仏となり、生まれ変わり=輪廻転生していくと言われています。

こういった死生観の違いによって、お葬式やお墓を仏教式で行う家庭も多いのではないでしょうか。

 

 

 

神道におけるお墓参りの作法

 

神道ではお墓を神社に建てることはできないため、宗旨や宗派が特定されていない霊園に建てることとなります。

お墓の形は墓石の先が尖っていて、【角兜巾(かくときん)】型と呼ばれています。

お線香ではなく、ローソクを灯すためにローソク立てがあります。

そしてお花の代わりに榊という葉を供えます。

 

お供え物の違い

仏教

故人の好きだった好物

神道

お酒やお米、塩などを供えることが一般的

 

 

これらのお供え物は【神饌(しんせん)】と呼ばれています。しかし、故人の好物を供えても問題はありません。

お墓の掃除は仏教と同様に行います。

 

お墓お掃除の流れ

  1. お墓をキレイにする
  2. ローソクを灯す
  3. 神社の参拝と同様に二礼・二拍手・一礼をする

 

しかし、葬儀の時や、亡くなってから五十日を経過していない場合は音を立てずに手をそっと合わせるだけの【しのび手】と呼ばれる拍手を行います。

そして、神道にはお盆やお彼岸など、お墓参りを行う時期というのも特に決められていませんので、いつでも行きたい時にお墓参りに行きましょう。

仏教のお墓参りと大きく異なるのは、お線香ではなくローソクを使用することと、お花ではなく榊を供えることでしょうか。

お墓に向かう際、その二点は注意しましょう。

神道のお墓に行かれる際は参考にしてください。

 

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