なんとなく親に連れられてお墓参りに行くうちに、決まった時期にはお墓に行くという習慣になっている方も多いでしょう。
特にお彼岸やお盆などは、ほとんどの家庭がお墓に出向いているのではないでしょうか。
日本人にはお墓参りが習慣として生活に根付いています。
しかし、なぜ行うのか理由を聞かれると言葉に詰まってしまう方も少なくないでしょう。
この記事では、「なぜお墓参りに行くのか」という理由についてお伝えしていきます。
ご先祖様に感謝を伝える
お墓参りの一番の理由は「ご先祖様に日ごろの感謝を伝えること」だと言われています。
自身のご先祖様がいたからこそ自分がいるわけです。
そのことを再確認して、ご先祖様のことを大切に思う気持ちを思い出し、感謝の気持ちを伝える機会なのです。
また、日々の生活から少し離れて、安らぎを得る時間を作ることもできます。
墓参りのタイミングというのは、親族が集まりやすいタイミングでもあることも多々あります。
中々親族で集まって語らうというのは、時間がとりづらく難しいものですが、墓参りではそれが自然と成立します。
家族一緒に語らいながら、ご先祖様に自分たちが健康であると示すこともできますね。
自分自身や家族と向き合う機会を得ることも、自然とお墓参りをする理由となっているのでしょう。
お墓参りをよくする時期、お盆とお彼岸について
お墓参りのタイミングは人それぞれですが、お盆とお彼岸は多くの家庭が出向くのではないでしょうか。
では、なぜお彼岸とお盆にはお墓参りをするのが通例となっているのでしょうか。
その理由を調べてきました。
お盆
地域によっては時期がずれる場合もありますが、基本的には一般的に8月13日から16日の4日間をお盆と呼んでいます。
学生の時、夏休みに祖父母の家に行ったら、お墓参りに行こうと外に連れ出されたことがある人も多いでしょう。
この時期には、故人があの世から現世に帰って来ると考えられています。
生前を過ごした場所でお迎えして、そこで現世の人たちとゆっくりするといった期間です。
あの世から帰ってくるご先祖さまを迎えに行くため、お盆の初日にお墓参りに行きます。
家族みんなそろっていくことで、子供にお墓の存在をしっかりと認識してもらうこと、お墓参りの手順などを学んでもらうことができます。
大人になった時に、お墓を引き続き守ってもらうことにもつながる大事なことです。
お彼岸
お彼岸は春分の日と秋分の日、それぞれこれらの祝日を挟んだ前後三日間を含めた7日間のことです。
お彼岸は祝日が挟まっていることもあり、お休みがとりやすいことからも、お墓参りに行くタイミングとしてよく使われます。
親族と集まりはしないけれど、家族でお墓参りに行く習慣になっている家庭も多いでしょう。
なぜこの時期がお彼岸なのかというと、日本の宗教と関係があります。
現世のように迷いや煩悩に満ちた世界のことを此岸(しがん)、迷いや煩悩の無い悟りの世界が彼岸と呼ばれています。
此岸には我々生きている人、彼岸には故人が住んでいると信じられてきました。
お彼岸は太陽が真西に沈み昼と夜の長さが同じになる「春分の日」「秋分の日」は、現世とあの世が最も近づく日ととらえ、この日の前後にご先祖様を供養することで、極楽浄土への到達を願うようになったそうです。
この風習が形を変えて、お彼岸にお墓参りに行くという風習が生まれていきました。
これは完全に日本固有の文化で、仏教だけ普及している国にはない文化なのだとか。
まとめ
最後に、内容をまとめていきます。
お墓参りをする理由は
・ご先祖様に感謝を伝えるため
・自分自身や家族と向き合い、心を穏やかにするため
とご紹介しました。
なぜお盆やお彼岸にお墓参りに行く場合が多いのかについては
・お盆はご先祖様が現世に帰ってくるので、その霊を迎えに行くため
・お彼岸は、昔からこの時期にご先祖の供養をすると、極楽浄土に到達できると信じられていて、その風習が形を変えて、お墓参りという形になったからでした。
まとめてきたもの以外にも、お墓参りに行く理由は人それぞれ違います。
自身の節目となる出来事があって、それをご先祖様に報告したい人だっているでしょう。
悩みがあって、ご先祖様に相談したいと行く人もいれば、親族で集まるための言い訳として行う人だっています。
「時期が決まっているから」などと考えすぎず、他のタイミングだっていいのです、 気兼ねなく、自身の好きな理由でお墓参りに行きましょう。
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