漢字にはそれぞれ意味があり、形には由来があります。
お墓の【墓】という漢字の意味や成り立ち、お墓参りの【参る】という漢字の意味や成り立ち。
それぞれどんな背景によって作られた漢字なのでしょうか。
調べてみました。
【墓】の漢字の成り立ちとその意味について
【墓】という漢字を辞書で調べてみると以下のように記してあります。
1の記載にある【つか】は、漢字で【塚】と書きます。
【塚】という漢字にはいくつかの意味がありますが、その中に以下のようにお墓と同義のものがあります。
『土を高く盛って築いた墓』(引用:デジタル大辞泉)
【おくつき】とは、漢字で【奥都城】または【奥津城】と書きます。
- 仏式では墓石に【~家之墓】と書かれることが一般的ですが、神道のお墓では【~家奥都城】【~家奥津城】と書かれる
- 【都】の漢字は、神宮や氏子など、神道においてある程度地位がある人々のお墓で使われ、【津】は一般信者のお墓で使用される
では、本題の【墓】という漢字の成り立ちについて解説します。
- 【墓】という漢字は、『太陽が草むらに沈んで隠れること』を意味する【莫(バク)】という漢字の下に【土】が付け加えられてできている
- 【土】は、『土地の神を祭るために土を盛り上げて作った祭壇』を表す象形文字
太陽が草むらに隠れると周囲は暗くなり、見えなくなります。更に土が盛られたら下に埋められたものは更に見えなくなることでしょう。
つまり【墓】という漢字は、亡くなった方を土に埋め、周囲から隠すという意味を持つのです。
風情があり、遺骨が地面の下に埋められた【お墓】を的確に表現している漢字ですね。
【お墓参り】の【参る】という言葉の意味と【参】という漢字の成り立ちと意味
次に、【参る】という言葉を調べてみると
- 高貴の所へ行く 宮廷または身分の高い人の所に行く。参上する。
- 入内する
- 神社・仏閣などにもうでる。
- 物などが貴人の所などに到来するのにいう。
- 行く。行く先を敬っていう。転じて、聞き手へのへりくだりの気持ちをこめて、「行く」「来る」の意。……以下略(引用:広辞苑無料検索)
上記の他にも様々な意味を持ちますが、③や⑤がお墓参りに関係すると考えられます。
いずれにせよ、参る先は自分よりも高貴な方である場合が多く、お墓に眠るご先祖様や故人を自分よりも尊い人々であると考えています。単純に【お墓へ行く】のではなく、かしこまった意味を持つ【お墓参り】を使用するようになったのではないでしょうか。
【参】の漢字の上部は、頭上に三つの星を輝かせた象形で、下部は美しい髪に髪飾りをした女性の姿を現しているそうです。
【参】の漢字自体は『加わる』『目上の方にお目にかかる』『交える』『入り混じる』などを意味します。
正装をした女性が改まってどこかへ行く様子から、【参る】が丁寧な言葉とされたのかもしれませんね。
【墓】も【参る】も、美しい意味と成り立ちを持っていることがわかりました。
今後『お墓参り』という言葉の使う際には、その奥に込められた意味に思いを馳せ、背筋が伸びるような気持になりそうですね。
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